mineoがNTTドコモ回線向けの格安SIMを追加、低料金でau向けへの変更も可能

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　ケイ・オプティコムは2015年5月26日、格安SIMサービス「mineo」にNTTドコモの携帯電話回線を利用したプランを9月より追加する。これまでKDDI（au）の回線を利用したプランを提供していたが、端末の選択肢が多いNTTドコモ向けのプランを新たに用意。安価な手数料で両者のプランを切り替えられるサービスも設けて「MVNO初のマルチキャリア」として利便性を訴求し、競合のMVNOとの差異化を図ってユーザーの獲得を狙う。

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　NTTドコモ向けプランの月額料金は未定で、現在検討中とのこと。「料金プランの分かりやすさを重視してau向けとの差をなくす方向にしたいが、キャリアごとに通信回線の利用料が異なるので、その点も考慮しつつ検討している」という。au向けと同等か、それよりも若干安くなる可能性が高い。

●au向けとNTTドコモ向けの契約が切り替え可能、知人とのパケットシェアも

　同社の藤野隆雄社長は、NTTドコモ向けプラン投入の意義について「スマートフォンのSIMロック解除が義務化されたが、端末自体がサポートする音声通話の方式や周波数帯の違いなどで、もともとのキャリアとは異なるキャリアのSIMカードを使用すると通話や通信に制約が生じる場合がある。利用する端末に合わせて最適なSIMカードを選べるようにしたい」と語る。ソフトバンク向けプランの投入は未定という。

　NTTドコモ向けプランの投入に合わせ、手数料を支払うことでau向けプランとNTTドコモ向けプランを変更できるようにした。変更時の手数料は未定ながら安く抑えるとのことで、利用したい端末に応じて気軽に通信環境をスイッチできるようにする。パケット通信量を他人と共有するパケットシェアも用意する。家族だけでなく、友人など家族以外の人も対象にできるのがポイント。

　将来的には、1枚のSIMでさまざまなキャリアの携帯電話回線を切り替えて使えるようにする画期的な計画を進めているという。ただ、各キャリアと顧客情報を共有しなければならないなど実現には壁があり、具体的なサービス提供開始は未定とした。

　ちなみに、au向けのmineoはiOS 8にアップデートすると利用できなくトラブルが発生しているが、原因は現在も究明中で利用再開時期は未定とのこと。NTTドコモ版は最新のiPhoneでも問題なく利用できるという。

（文/磯 修＝日経トレンディネット）