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中国がロシアのモスクワとタタールスタン共和国のカザンを結ぶ高速鉄道プロジェクトを落札し、設計契約をこのほど調印したことについて、韓国メディア・中央日報の中国語版は25日、韓国は中国より4年も早くに高速鉄道「KTX」を開業させたとしながらも、「KTXの輸出においては何ら成果を挙げられていない」と論じた。
記事は、中国が高速鉄道を開業させたのは2008年だったとし、現在は28カ国と高速鉄道の輸出について協議を行っていることを指摘し、韓国貿易協会の関係者の話として「中国は国土が大きいため、高速鉄道の試験および商業化を行う区間も多く、こうした点が高速鉄道技術の急激な発展を促進した」と指摘した。
さらに、中国の電気自動車や太陽光発電、風力発電における技術水準も韓国をすでに超えていると指摘し、「韓国は現在、ハイエンドスマートフォンや半導体、ディスプレイパネルといった分野では優位に立っているが、製造業全体で見た場合、中国にとって韓国はもはや追随の対象ではなくなった」と論じた。
続けて、中国政府が5月18日に発表した製造業の高度化を目指す戦略「中国製造2025」では、世界の製造業大国について、米国が属す「第一強国」、日本とドイツが属す「第二強国」、中国や英国、韓国、フランスが属す「第三強国」という3つのグループに分け、2025年までに「第三強国」から「第二強国」へのステップアップを目指すことが示されたことを紹介した。
一方で記事は、中国と韓国がこのほど正式に署名した自由貿易協定(FTA)について、韓国がもっとも大きな損失を被る可能性があるのは製造業だと指摘し、韓国産業通商資源部がこのほど国会に提出した報告書を引用し、中国から韓国に安価な工業製品が流れ込み、韓国製造業は発効から5年間で年平均7019億ウォン(約783億3900万円)分の生産が減少する見込みだと伝えた。
続けて、韓国政府は損失を受けるであろう製造業に対して支援を行う方針であることを紹介する一方で、「問題は中国の技術が向上する速度が速すぎることだ」と伝え、韓国が優位にある製造業の分野で中国が競争力を高めれば、韓国企業は中韓FTAによる恩恵を受けられない可能性があると懸念の声があることを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Woojin Kim /123RF.COM)
引用:韓国KTXは門外不出? 中国は高速鉄道の輸出で積極攻勢=韓国華字メディア
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